- お知らせ
喫煙とお口の関係
こんにちは、夏本番となり暑い日が続いていますが、体調はいかがですか?
私は、食べることが好きなのでスーパーに夏の野菜が並び始めると、夏がきたなあと感じます😊
しっかり食べるためには、健康なお口でいることがとても大切です。
そんなお口の健康を脅かす存在の一つとして“喫煙”が挙げられます。
皆さんはタバコを吸うとお口の中に現れる症状として、どういったものがあると思いますか?
≪喫煙によって現れる症状≫
・歯周病のリスクが高くなる
・口腔がんのリスクが高くなる
・歯や歯肉の着色
・口臭
・味覚の減退
などがあります。
中でも、歯周病と喫煙には深い関わりがあるため、少し掘り下げてお話します。
歯周病と喫煙
タバコを吸うと、歯肉の毛細血管が収縮し血流が悪くなります。
歯肉の血流が悪くなることで、本来必要なはずの酸素や栄養が歯肉に供給されなくなり、歯肉の免疫力が下がるため、歯周病菌に対する抵抗力が低下します。
喫煙をする人は喫煙をしない人に比べて2~8倍歯周病にかかりやすくなるといわれており、タバコを吸う本数が多いほどそのリスクは高くなります。
また、歯周病の発症、進行の大きな要因である歯周病菌は嫌気性菌といって、酸素のない場所を好む性質があります。
喫煙により、歯肉に酸素が供給されなくなるということは、歯周病菌が好む環境を作り上げてしまい、歯周病菌が増殖して歯周病が悪化する原因になるのです。
また、喫煙をしている場合は、歯周病に罹りやすいだけでなく、歯肉の免疫力が低下しているため、歯周病治療を受けても歯周組織の治りが悪い傾向があります。
つまり、喫煙をすると歯周病になりやすく、悪化しやすく治りにくくなってしまうのです。
しかし、禁煙をすることで歯肉の状態は回復するため、歯周病のリスクを下げることは可能です!
ある程度進行した歯周病であっても禁煙は有効であるといわれているため、すでに歯周病になっている方でも、今からではもう遅いということありません。
また、禁煙をすると歯周病のリスクを低下させるだけでなく、冒頭で述べた≪喫煙によって現れる症状≫の改善が期待できます。
≪禁煙をすることで得られる効果≫
・口臭の減少
・味覚の改善
・ヤニによる新たな歯の着色がなくなる
→すでに歯の表面についている着色は、歯科の専用の機械で除去することができますのでご相談ください。
・口腔がんのリスクの軽減
お口だけでなく、全身の健康のためにも禁煙をすることで様々な良い影響があります。とは言え、いままで習慣になっていたものを一気に変えるのは難しいことですよね。ダイエットと同じで、急激に減らそうとすると、リバウンドの原因になってしまいかねません。
まずは1日1本から減らしてみるなど、無理をせず少しずつ進めていきましょう。
最後に、喫煙をされない方も読んでくださっているかもしれません。
皆さんの身近な家族やお友達に喫煙をされている方がいれば、喫煙がお口に与える影響について、ぜひ、教えてあげてくださいね。
大切な人の健康を守るために役立てていただけると幸いです。
まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
歯科衛生士/吉田
お盆休みのお知らせ
すがわら歯科では、下記の期間をお盆休みとさせていただきます。