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2023.04.20
  • お知らせ

犬も人も歯周病で大変なことに・・・!?

新学期・新年度が始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
桜も綺麗に咲き終わり、今は暖かくなり葉桜を楽しむ季節になりましたね。

私事ですが、春は愛犬(2匹)の予防注射やお薬・健康診断の時期でつい最近、動物病院に連れて行きました。
同じような方が沢山いらっしゃって、この季節は動物病院の待ち時間も長く大変です。
その中に歯のチェックがあり、歯石がついていないかどうか、歯周病になっていないか、歯肉を診て貧血がないだろうか、口臭がないかどうか・・・など健診してもらいます。
私の愛犬2匹は“歯科衛生士の名に懸けて”歯周病にするわけにはいかないので、毎日歯磨きを行っています。それでも、内側などに少し歯石がついてしまいます。
羽交い締めにしてブラッシングしますが、しっかり前足で抵抗しています。

犬の歯周病罹患率は3歳で8割といわれていて、歯周病に罹患すると命にかかわってくるそうです。

それを聞いて・・・人と同じだと感じました。

※参考写真

人の歯周病罹患率は35歳以上で8割といわれています。10人のうち8人は歯周病という状態で、かなりの多くの方が歯周病に罹患している状態です。
歯周病については以下のブログを参照してください。

歯周病、正しく知っていますか?(2021.12BLOG)

人も犬と同様に歯周病が全身に影響を及ぼし、命にかかわる状態になることをご存じですか?
それは、歯周病が慢性化すると、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こし悪化させる原因となります。炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くしたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

※日本臨床歯周病学会より

また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。歯周病菌のひとつP.g菌(Porphyrom onas gingivalis)がもつ”ジンジパイン”というタンパク質分解酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。

近年ではテレビや新聞・インターネット等で発信されていますが、まだまだ知らない方が多いのが現状です。
人も犬も歯周病は症状が出るころには、重症化していることが多いです。安易に考えず、まずは受診しましょう!
人も愛犬も家族の大事なひとりです。
日々の歯磨きや健診で、大切な家族を守っていきましょう!そのお手伝いをすがわら歯科はさせていただきます!

来週からはGWですね。
すがわら歯科は4月29日(土祝)17時まで通常通り診療いたします。
なお、5月6日(土)は休診させていただきます。
皆様、良きGWをお過ごし下さいね!

歯科衛生士/佐藤