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2022.07.23
  • お知らせ

唾液の大切さについて

こんにちは!歯科助手の市原です!
そろそろ本格的に夏の気温となり、毎日猛暑が続いていますね🥵

皆さんは唾液にはどんな役割があるのか知っていますか?

唾液は一日大人は平均して1~1.5リットル程の唾液を分泌しているといわれています。多いと感じるかもしれませんが、唾液は食べ物を飲み込んだり、消化したり、味覚の手助けをするなど重要な役割を担っているのです。

唾液の役割

・歯の表面などについた食べかすを洗い流す洗浄作用
・唾液に含まれる酵素アミラーゼがデンプンを分解して消化を助ける消化作用
・体内に細菌が入ってくるのを防ぐ殺菌・抗菌作用
・会話をする時や飲食時にこすれてお口の中に傷が出来ない様にする湿潤・保護作用
・毒素や異物などを身体から排除しようとする排出作用
・むし歯を防ぐ再石灰化作用
・お口の中を中和してくれる緩衝作用

唾液が減る原因

・緊張や不安などのストレスによって交感神経が刺激され、唾液の分泌が低下
・口呼吸を繰り返してしまいお口の中が乾燥する
・過度なアルコールや塩分を摂取すると脱水を引き起こし唾液減少の原因となる
・薬の副作用でお口の中が乾燥する

唾液の量が減っているサイン

・口の中がネバネバする
・パンなどの渇いた食べ物が食べづらい
・口唇や口角が切れやすい
・話しづらい
・口内炎ができやすい

などがあげられます。

唾液が減ると・・・

唾液が少なくなると、「むし歯」「歯周病」「口臭」「口内炎」など、そのほかの病気も引き起こす恐れがあるのです。

1.むし歯や歯周病のリスクが増える

唾液の抗菌作用には、むし歯菌が出す酸を中和し、酸で溶かされた歯を再生する働きや歯周病菌に対して繁殖を抑える働きがあります。唾液が減少するとこの抗菌作用が弱くなってしまい、むし歯や歯周病のリスクが増加してしまいます。

2.口臭が強くなる

唾液にはお口の中の細菌や食べカスを洗い流してキレイにする作用があります。唾液が減ると、お口の中の細菌が増え、口臭の元になる臭いガスを発生させます。

3.口内炎が出来やすくなる

口の中は唾液によって傷がつかないように保護・殺菌され、傷を修復して守られています。唾液が少ないことで、粘膜が傷つきやすくなると口内炎が出来やすくなります。唾液の量が減ると、お口の中の乾燥感やねばつき、話しづらさ、乾いた食べ物の噛みづらさなどを感じやすくなります。

唾液を増やすには

お口が乾燥したときには唾液腺を刺激する「唾液腺マッサージ」が効果的です。口の周りにある3つの唾液腺をマッサージして刺激し、唾液の分泌を促します。

1.耳下腺(じかせん)
耳たぶの少し前方、上の奥歯のあたりを指全体で回すように優しくマッサージします。

2.顎下腺(がっかせん)
顎の骨の内側を耳の下から顎の先まで押すように優しくマッサージします。

3.舌下腺(ぜっかせん)

顎の先の内側、舌の付け根の真下部分を押し上げるように親指で押すようにマッサージします。

画像引用:厚生労働省

また、歯ごたえのある食品やフランスパンなどの水分の少ない食品を食べると、咀嚼運動や顎、舌の動きにより唾液の分泌量が増します。食事をする際はよく噛んで食べ、唾液の分泌を高めていきましょう。

唾液は話したり咀嚼するなどの刺激がある方が唾液の量が多くなります。その為、刺激が少ない就寝時は日中よりも唾液の分泌量が減り、プラークが歯石に変わる確率が高くなります。よって、唾液量の減少に伴う就寝中のトラブルを防ぐためには、就寝前の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどで、ていねいに口内ケアを行うことをおすすめします。 また、自身のケアだけではなく、定期的な歯のクリーニングをして歯周病やムシ歯になりにくい歯にしていきましょう!