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2022.06.23
  • お知らせ

スポーツドリンク・炭酸飲料は歯に危険⁉

こんにちは!歯科衛生士の小林です。

気温も上がり、夏が始まるなと感じますが、熱中症や熱風邪対策として水分補給には気を付けたいですよね。でもスポーツドリンクや炭酸飲料の飲みすぎには要注意です!

こんな症状感じることはありませんか?

歯が薄く透き通っている
詰め物と歯の間に隙間ができる
詰め物やかぶせが外れやすくなる
しみやすくなる
歯の表面のツヤがなくなる
歯の表面に小さなへこみができる

その症状もしかすると『酸蝕症』が原因かもしれません!
『酸蝕症』とは酸によって歯が溶ける症状をいいます。

お口の中は通常、pH7.0の中性に保たれています。
しかし飲食をすることで、pHが5.5以下になると、pHが酸性に傾き、歯の表面のエナメル質からミネラル成分が溶け始めます。
その後唾液の働きのおかげで30~40分ほど時間をかけて中性に戻っていき、溶けだしたミネラル成分も再びエナメル質へと戻っていきます。
そのためだらだら食べたり飲んだりすることで中性になかなか戻せなくなり、エナメル質が溶け続けるのです。

炭酸水が与える歯の影響

炭酸はその名の通り、酸性の飲み物で、その多くはpH5.5以下です。
ただ炭酸水そのものには糖分が含まれておらず、無糖だからと飲み続けると、酸蝕症になる危険があります。

さらに危険な飲み物

フレーバー付きの炭酸水(ファンタやコーラ)やスポーツドリンクも要注意です!
実は糖も多く含まれており、酸性度も高いため、より危険度が高くなるのです。

スポーツの合間や熱中症対策のための水分補給は大切ですが、用途に合わせて飲み物を選択し、過度の取りすぎには注意しましょう。
フッ化物もしっかり活用し、エナメル質を強くすることも大切です。

もし心配なことがございましたら、検診も兼ねてお気軽にお相談ください。
今後も皆様体調には気を付けてお過ごしくださいね。