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2021.12.04
  • お知らせ

むし歯になる原因

こんにちは。すがわら歯科衛生士の木村です😊
今週から気温が一気に下がり、冬に近づいていますね。
今年もあと1か月ちょっとになりますが、皆さんお口の中でお困りのことはないでしょうか?

ムシ歯や歯周病など様々あるなかで今回のテーマははむし歯です!
「しっかり磨いているはずなのにすぐにむし歯ができる…どうして?」
など患者様からよくご質問を受けます。

むし歯になる原因

お口の中にはたくさん細菌がいます!
その中にミュータンス菌、ラクトパチラス菌という菌が存在し、この2つがムシ歯の病原菌です。
この細菌が食べ物に含まれる“糖質”を摂取しプラーク(歯垢)をつくり、そこから細菌が増殖し、酸を出して歯を溶かしていきます。

間食が多い、歯磨きの回数が少ないとむし歯が進行しやすくなります。
これを予防するには食後の歯磨きです!
毎食後が難しければ、うがい薬を使うのも効果的です。

自分ではしっかり磨けていると思っても、磨き残しがあり、プラークが増殖していきムシ歯になってしまいます。
歯ブラシの角度、動かし方、力の強さ、この3つに気を付けて適切な歯磨きをしていくことが最大の予防です!

では「歯が痛い」「しみる」「違和感がある」など症状は様々ありますが、むし歯にも5つの段階があるのはご存じですか?

①CO(初期のむし歯)

歯の表面にあるエナメル質が溶け、脱灰という白く濁った状態。
痛い、しみるなどの自覚症状はなく適切な歯磨きやケア、フッ素を塗ることにより、再石灰化を促し、進行を食い止めることができます。
このように段階があり、COの状態では治療は行わずしっかりとケアを行えば、むし歯の進行を食い止めることができます。

②C1(エナメル質のむし歯)

エナメル質が溶け、黒っぽく見える状態。
冷たいものがしみることがあり、レジンという歯科用のプラスチックの材料を詰めて治療を行います。
症状が軽ければ麻酔も使わず治療が行えます。

③C2(象牙質のむし歯)

エナメル質よりも深い象牙質までむし歯が進行した状態で、冷たいものや甘いものがしみる、痛みがでることもあります。この状態ではむし歯を取り除き、インレーという銀の詰め物の治療を行います。
治療回数はだいたい2~3回かかります。

④C3(神経まで進んだむし歯)

神経までむし歯が達してしまうと熱いものもしみるようになり、何もしていなくてもズキズキ痛む・疼くなどの症状が出ます。
治療方法はまず局所麻酔下で神経を除去し、根管内の洗浄・消毒を数回行い、薬剤を詰める根管内治療をします。
このあと型取りをし、土台を作り最終的にクラウンという銀の被せ物をします。
治療期間は1~2か月ですが、病巣が広がっていたりすると数か月かかる場合もあります。

⑤C4(歯根までむし歯が進んだ状態)

歯の根っこまでむし歯で侵されてしまい歯の大部分が溶けてなくなってしまいます。
神経は死に痛みを感じないようになりますが、放置しておくと根っこに膿がたまり痛みとなり、他の歯にも影響を及ぼすこともあります。

C4まで進行してしまうと保存することは難しくなり、抜歯をしないといけなくなります。
抜歯後は入れ歯やブリッジ、またはインプラントを作成し機能回復を図ります

C3やC4のムシ歯になると、神経や歯の保存が難しくなるので、お口の定期的なメンテナンス行いCO、C1のうちに対処できるよう歯科受診をおすすめします。

当院では定期的なメンテナンスの際に使用した歯ブラシや歯間ブラシをプレゼントしています。
「歯医者に何回も通うのは…」「まだ痛くないから…」と後回しにしてしまいがちですが、5年、10年…20年後においしく楽しくお食事をし、全身の健康の維持のためにも、ぜひお気軽にクリーニングにお越しください♪